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誘致企業の声

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更新日:平成30年4月

執行役員/生産本部長/製品開発センター兼務 末吉 浩司

バクスター株式会社は、「患者さんの生命を守る」をミッションに世界100カ国以上で事業を展開するグローバルヘルスケア企業、米国バクスターインターナショナルインクの日本法人で、医薬品や医療機器を中心とした医療サービスを患者さんや医療現場に提供しています。
宮崎工場は、腎不全の在宅療法である腹膜透析に使用する国内向けの透析液を生産するため、1990年に竣工しました。


バクスター株式会社
http://www.baxter.co.jp/

宮崎工場
宮崎県宮崎市清武町木原4584番1号
TEL 0985-85-7711 FAX 0985-85-5556



宮崎県へ進出を決めた理由

豊富で良質な水資源

腹膜透析液は患者さんにとって「命の水」と呼ばれていますが、その腹膜透析液をつくるためには水がとても重要になります。水は1日約900トン使用していますが、ここは豊富で良質な水に恵まれています。当工場が宮崎に来てもうすぐ30年になりますが、常に安定的に水が供給されており、良質な水は腹膜透析液をつくる前処理のコストを低く抑えることができるので、安定的な製品の供給を行うことが可能になります。また、工場の安定操業を行う上では、雪の影響を受けないことも魅力の一つですね。患者さんの生命を守る腹膜透析液ですから、安定供給を継続していくことが我々にとって大きな使命になります。

県や地元の立地に対する熱意、手厚いサポート体制

立地先の決定の際は、実は当時、他の地域にほぼ決まっていました。それを宮崎に変えたのは、県や地元の清武町(現宮崎市)の立地に対する熱意があったからです。実際に立地した後も、手厚いサポートをいただいており、お互いによい関係を築けています。


進出してよかったと思うこと

宮崎県民は穏やかな中にも勤勉で、よりよい方向へ改善する意欲がある

当工場が宮崎に来て約30年になりますが、当時新卒で就職した従業員たちが、今ではリーダーとしての人材に育っています。もともと、宮崎県民に対して穏やかという印象を持っていましたが、穏やかな中にも勤勉で、日々何かを改善し、よりよい方向へ変えていこうとする意欲があります。
今では、宮崎だけでなく、九州のいろいろな地から優秀な学生が集まっています。90%以上が地元の出身ですが、当社を自己実現の場として、地元の工場をよくしていこうと一生懸命に仕事に励む、好循環が宮崎にはあります。定着率もとても高いです。
また、従業員の4割は女性ですが、宮崎は女性がしっかりしている印象があります。お子さんが生まれても、継続して働いている者が多く、人生を通じてキャリアを構築されています。
当社ではダイバーシティー(多様性)や、インクルージョン(包括性)を推し進めていますが、宮崎は企業としてのエネルギーが沸いてくる、バランスのとれた工場になっています。

物流・ランニングコスト

製品にもよると思いますが、物流コストがそれほど嵩むことはありません。これはかつてシミュレーションをしたことがありますが、国内の主なマーケットに近いところに工場を設けたとしても、輸送コストをランニングコストで十分カバーできます。宮崎は物価が低いことから、都市部と比べて労務費等のコストも低く抑えることができます。

都市部との良好なアクセス

宮崎と東京間の航空便が充実していることは意外と知られていないと思います。
1日20便近く、フライト時間も1時間半程度ですし、宮崎工場が空港に近接していることもあって、宮崎は東京から大変近いと感じます。その他の主要都市とも航空便がありますし、都市部とのアクセスは良好ですね。

アジアのマーケットに近い

新興国の成長に伴って急拡大するアジアのマーケットに対して、距離的に近い宮崎に工場があるということは、今後大きなポテンシャルを秘めていると考えています。当社はアジア太平洋地域に複数の拠点があり、経済成長に伴いマーケットの要求が高まっていくことが予想されますが、その時にはこの宮崎工場の存在感が高まり、マザー工場として機能していくことが期待されます。

東九州メディカルバレー構想

昨年、宮崎県と大分県の産学官が連携して東九州メディカルバレー構想が策定されました。全国には医療関連産業の集積を目的とした取組がいくつかありますが、特に東九州メディカルバレー構想は県域を越えた取組であることに注目しています。これから、血液・血管に関する医療拠点づくりに向けた取組が始まりますが、県域を越えて産学官が連携し、いかに付加価値を高めて世界に向けて発信していけるかが鍵になります。構想の中心となる旭化成グループの医療機器には、世界シェアを誇る人工腎臓などがありますが、当社の腹膜透析液を含めて、透析といえば九州と言われるようになればよいと思います。

地元と共につくる企業の森林づくり

地元に根付いたグローバル企業を目指しています。
平成26年により、地元と協定を結んで、「バクスター太陽の森」と称して森林づくり活動に取り組むことになりました。日南市有休1ヘクタールに、ヤマザクラ、イロハモミジを2,200本植栽し、下刈りなどを継続的に行っていきます。サステナビリティという言葉で表現されていますが、企業として社会との調和を図り、持続可能な社会づくりに貢献したいと考えています。


東日本大震災の経験から

私たちの製品を製造する上で必要な部品や原料を扱う企業が、東北、関東東部で、いくつかありますが、当時その中の一部の工場が被災して部品や原料を供給できない状況に一時的になりました。幸いにも、当社は在庫をストックしていましたので、生産そのものに直接影響はありませんでしたが、多少在庫がぎりぎりになった時期もあり、在庫が無くなった場合の対策を万全にしなければいけないと実感し、その後実行に移しています。


今後の展開と可能性

私たちの製品は現在日本市場でしか出回っておりませんが、可能性として、例えば、中国や東南アジアなどで増加する医療ニーズに呼応しアジア市場に、また、今までメインで作ってきた腹膜透析液以外にもこの宮崎工場で何か製造することができないかと考えています。現段階ではまだ基礎的な検証が始まったばかりですか、継続して、可能性を追求していきたいと思います。


宮崎について

宮崎県の方々は、各々潜在的な能力を持っていると思います。特に高卒者の優秀さについて素晴らしいと感心しています。しかし、この方々の能力を発揮する場所が少なくもったいないと感じることが多々あります。
せっかく、高校で高度な技術を学んでも就職する場所がないため、県外に就職口を求め宮崎を離れてしまう。県内に残った人は、せっかく身につけた技術を発揮する場が限られているためその能力を持て余している。宮崎は気候も良く衣食住において素晴らしい環境にありますし、アジアにも非常に近い距離にあります。
このように宮崎は、人・土地・風士において素晴らしい潜在能力を持っていますので、この環境の下、他力本領ではなく、一人一人が真剣に自分自身や自分を取り巻く環境や地域について考えれば、きっと素晴らしい県になると思います。


進出を検討している企業へのメッセージ

先ほど、能力を持て余している人がいると言いましたが、そのような中でもこれから先もこの宮崎で一生懸命頑張っていきたいと思っている方は多数いますし、そういう意識の下で私たちの工場で働いている方々の能力や意欲は極めて高いと思います。また、県外から来られた人も、暮らして行くにはすごくいいところだと感じてらっしゃることを実感していますので、ここに根を張るような感じで宮崎に企業を立地することをお奨めします。


バクスター株式会社 宮崎工場
執行役員/生産本部長/製品開発センター兼務

末吉 浩司(スエヨシ コウジ)さん

日本の電機メーカーに6年勤務した後、故郷宮崎へのUターンを考え1988年7月に同社入社。エンジニアリング、製品開発、オペレーション等を経験し、2017年2月より現職。


執行役員/生産本部長/製品開発センター兼務 末吉 浩司


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