宮崎県へ進出を決めた理由
当時、フィルムコンデンサの需要が増えていて、一刻も早く工場を建設して操業する必要がありました。実は北海道が一番の有力候補だったのですが、ちょうど冬場で工場の建設ができないことから大変困っている状況でした。 そのような中、宮崎県や山之口町(現在は市町村合併により都城市)から積極的に誘致していただき、宮崎であれば冬場でも工場を建設できるということで、急遽こちらに設立することになりました。 創業者が、「縁」をとても大切にされる方でしたので、そう言う意味では、宮崎県や山之口町から熱心に誘致していただいのが決め手になったのだと考えています。
進出してよかったと思うこと
当社の製品は一つ一つは小さい物が多いので、そのほとんどがトラック輸送を利用しています。大阪近辺までなら大体1日で届きますし、関東以北でも2日で届きますので、それを見込んだ納期形態を取っており、物流面で問題を感じたことはありません。 また、お客様が当社の工場を視察される場合も、この地域は宮崎空港を降りてバスに乗れば30分で着きます。アクセス面でも大変便利な地域です。
逆に中国などの巨大市場が近いですから、日本から海外へ売り込みをするには有利な地域にあると言えます。鹿児島空港から上海へ定期便が就航していますが、時間的にほとんど東京に行くのと変わりませんので、アジアへの展開を視野に入れた場合に、南九州は製造拠点、拡販拠点になれると考えています。 また、大きい物なら志布志港(鹿児島県)から船も使えますので、いざという時の選択肢が多くあります。都城志布志道路が完成すれば、ますます便利になります。今後、中国やアジアへに向けて拡大する流れは確かですから、この地域は地理的なアドバンテージがあると考えています。
精密な電子部品の製造ですから、集中力と緊張感を持って作業をしなければなりませんが、そこはしっかりとやってくれています。何かトラブルがあったとしても、自分達で何とか解決しようという強い意気込みを感じます。 社内で改善、改革が必要な時でも、物怖じせず積極的に取り組んでくれることは、大変助かっています。とにかく、活気のある工場です。特に女性が元気な職場で、雰囲気がとてもよいですね。
地域の方々と共に、双信バレーボール大会をやっていて昨年で25回目を迎えましたが、地元の皆さんにもいろいろとご協力をいただいています。これまで、地域の皆様と共に歩んできましたし、これからも地域に根付いて共生していこうと思います。
進出を検討している企業へのメッセージ
宮崎・都城は環境が良く、優秀な人材を確保するにはとても有利な地域ですので、進出してくる企業にとっても良いと思いますし、ここに企業がもっと集まれば、その集積の強みを活かして、さらに海外展開等へ向けて有利になると思います。ここに集まる企業の皆さんと共に手を取り合って、中国やアジアに向けて拡販展開していければ良いなと思います。